これからの家づくり

天然素材を利用したり、県内で育った材木を使い家を建てる地材地建への取組みは、
今となっては家づくりの常識のようなものです。

「いいものをつくり 手をいれながら ながく使う」
これをコンセプトにはじまった長期優良住宅の次世代基準も、
今後あたりまえの住宅仕様となることでしょう。

いずれ枯渇するであろうエネルギー資源も
次世代エネルギーへの転換を考えなければならない時代がやってきています。

すべてにおいて、将来を見据えた家づくりが求められる時代がやってきています。

これからの家づくり

素材を活かした家づくり

「かごしま緑の工務店」登録企業として、県内の木材を活用した家づくりをすすめ、
森林整備の促進を行うことで環境保全に貢献します。

家を構成する部材には、工業製品と天然素材とがそれぞれの特性を活かして利用されています。

どちらにも長所と短所がありますが、一般的に建材からの悪影響だけが取り上げられているようです。
しかし、それぞれ使用する場所によって、向き不向きがあります。

無垢材などの自然素材と工業製品の特性を活かせてこそ、次世代の家作りは実現するはずです。

私たちは、お施主様への充分な説明をおこなって、素材の一つ一つを決定し、
そのライフスタイルにあった家づくりをすすめていきます。

素材を活かした家づくり

パッシブデザインでつくる家

電気や石油の使用を抑えていこうと頑張って節約しても、
屋外からの熱気や寒気が家のなかに入り込んだり、
せっかく暖房や冷房を入れても、熱が外へと逃げていくようじゃ、
いつまでたっても室内の環境は改善されません。

いかに少ないエネルギーで過ごせるかは、家本体の性能と大きく関わりがあります。
つまり、気密性と断熱性が良くない家では、熱効率が悪く、無駄なエネルギーを消費するだけ・・・

自然エネルギーをうまく活用していく為には、家の気密性と断熱性能をあげながら
目に見えない空気をデザインすることが大切なのです。
つまり、設備だけに頼らず家全体で温熱環境を考えていかなければならないのです。

中途半端な気密性能では、湿気が壁の中に入り込み、
おもてに見えない壁の内部で結露したりして、反対に性能を落としかねません。
きちんとした断熱施工をおこなってこそ、高気密・高断熱の家づくりは誕生します。

また、お陽さまの暖かな光や、風を呼び込む家の配置がもっとも大切で、
できる限り自然の暖かさや涼しさを家には取り込みたいと考えています。
いわゆるパッシブデザインが次世代の家づくりのキーワードとしてとらえています。

パッシブデザインでつくる家

適材適所でつくる家

これまで、家づくりのお手伝いをさせていただき感じることは、
お施主様の好みが、大きく分けると2分化されるということです。

無垢の板など自然の素材を好むタイプと、マンションなどのような仕上げが施された部屋を好むタイプの方です。
どちらも素敵ですが、肝心なのは使う素材を間違えないことです。

床材などに使われるフローリングは、杉や桧などのように自然素材のものがあり独特の風合いがありますが、
季節によっては乾燥収縮による反りや板同士の隙間が生じてきます。
また、表面加工された工業製品と違い、傷もつきやすいのが欠点です。

ただし、時を経て変化していく色合いを楽しんだり、床や柱の傷は家族の生活の思い出としてとらえ、
経年変化とともに成長していく姿を大切にされる方もおられます。

また、少々のシミや傷は表面を研磨することで、
再度あたらしい木の仕上げを復活させることができるのも天然素材のいいところです。

それに対して工業製品は、優れた処理が施され表面の傷や反りなどが発生しにくいものとなっており、
全ての材料の統一が可能となってる為、いわゆる狂いのない仕上げが均一にできることが特徴です。

仕上げ材に限らず壁や床、天井などの下地となっている材料についても、
無垢の板の欠点を解消し、薄くても強度に優れた工業製品も世の中では数多く採用されています。

必要なのは、それぞれの特性を活かし、適材適所に素材を吟味した家づくりをおこなうことで、
より優れた性能を持つ次世代の家が誕生するということなのです。

適材適所でつくる家

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